- 「完璧」を目指して動けなかった私
- 私が最初にそろえた最低限のもの
- 置き場所で失敗した話と年一度の点検
- リストに載らない「その人だけに必要なもの」
- 物と同じくらい大切だった家族での確認
- 備えてみて感じたこと
- よくある質問
「完璧」を目指して動けなかった私
防災の準備が進まなかった一番の理由は、「ちゃんとやらなきゃ」という気持ちでした。あれもこれも必要だと考えると、量も費用も大きく感じて、腰が重くなってしまうのです。でも、いざ始めてみて分かったのは、最初から完璧を目指さなくていい、ということでした。まずは本当に大事なものから少しずつそろえればいい。そう考えたら、ぐっとハードルが下がりました。ゼロのままでいるより、不完全でも備えがある方が、ずっと安心だと気づきました。
私が最初にそろえた最低限のもの
私がまず最優先で備えたのは水でした。災害時は水道が止まることもあるので、一人あたり一日3リットルを目安に、家族の人数に合わせて少しずつ買い足しました。ペットボトルを多めに買って、使ったら買い足すと自然と備蓄になります。次に、すぐ食べられて日持ちするレトルトや缶詰を、ふだん食べながら買い足しました。これなら期限切れで無駄になりません。あわせて、停電に備えた懐中電灯、スマホ用のモバイルバッテリー、ばんそうこうなどの救急用品、それに携帯トイレやウェットティッシュもそろえました。特別なものを買い込むより、いつものものを少し多めに、という感覚だと私は続けられました。
置き場所で失敗した話と年一度の点検
正直に言うと、私は置き場所で一度失敗しました。せっかく集めた防災用品を、押し入れの奥にまとめて入れてしまったのです。いざ取り出そうとしたら、前に積んだ荷物が邪魔で、すぐに手が届きませんでした。これでは意味がないと反省し、玄関のすぐ手に取れる場所に移しました。暗い中でも家族の誰もが場所を言える状態にしておくと安心です。もう一つ気づいたのが点検の中身です。年に一度開けてみたら、入れていた電池が使えなくなっていて、缶詰の期限も切れていました。今は点検の日にカレンダーへ印をつけ、電池と食べ物の期限をその場で確認しています。集めて終わりにせず、置き場所と中身を見直すこと。この二つが、実際にやってみていちばん大事だと感じた点でした。
リストに載らない「その人だけに必要なもの」
一通りそろえたあと、私は大事なことを見落としていたと気づきました。水や食べ物は誰にとっても同じですが、本当に困るのは「自分や家族にしか必要ないもの」のほうでした。私は目が悪いので、コンタクトが切れると何も見えません。停電した夜に手元が見えず、予備のメガネを置いていなかったことを後悔しました。それからは、いつも飲んでいる薬を数日分、メガネ、そして小銭を含めた現金を一緒にしまうようにしました。停電するとカードや電子マネーが使えないことがあると後から知ったからです。小さな子どもがいればおむつやミルク、年配の方がいれば持病の薬、ペットがいればごはん。一人ひとりの顔を思い浮かべながら足していくと、抜けが減りました。リストはあくまで土台で、仕上げは自分の暮らしに合わせて書き足すことだと感じています。
物と同じくらい大切だった家族での確認
防災グッズをそろえる中で気づいたのは、物の備えと同じくらい、家族での話し合いが大切だということです。災害は、家族がばらばらの場所にいるときに起こるかもしれません。そんなとき、どうやって連絡を取り合うか、どこに集まるかを前もって決めておくと安心です。我が家でも、いざというときの集合場所を確認しました。スマホは停電で使えなくなることもあるので、連絡が取れないときにどうするかも話しておきました。いくら物をそろえても、いざというときに動けなければ意味がありません。家族みんなで備えることが、本当の安心につながると感じています。
備えてみて感じたこと
実際に防災グッズをそろえてみて、いちばん感じたのは「安心感」でした。完璧ではなくても、最低限の備えがあるだけで、気持ちがずいぶん落ち着きます。最初は面倒に感じていた私でも、水から始めて少しずつそろえることで、無理なく備えられました。置き場所や点検で失敗もしましたが、そのおかげで自分の暮らしに合った形が見えてきました。災害は起きてほしくないものですが、いざというときに「準備しておいてよかった」と思えるのは、何より心強いはずです。まだの方は、ぜひ今日、一つだけでも始めてみてください。


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