レオパードゲッコーを20年以上飼っています。
室内飼育なら季節は関係ないだろうと思っていました。実際には、冬の寒さと夏の湿度が、そのまま調子に出ます。
とくに困るのが冬です。急に食べなくなる。最初の冬は「病気かも」と焦りました。いまは何℃まで上げて何日見るかを決めてあるので、焦らなくなりました。そこから書きます。
⚠ 冬に食べなくなったときの判断基準
季節の変わり目の拒食は、うちの場合ほとんどが温度不足でした。順番に確認します。
| 確認すること | やること |
|---|---|
| ホットスポットが28℃を下回っている | まず30℃まで上げて、3〜5日様子を見る |
| それでも食べない | 湿度を50〜60%に上げて、脱皮の有無を確認 |
| 2週間以内で、体重が維持できている | 季節性の可能性が高い。焦らず見守る |
| 2週間以上食べない+体重が減っている | 爬虫類を診られる動物病院へ |
ある年の1月、ホットスポットを28〜30℃に保つようにしたら、徐々に食べる頻度が戻りました。
この基準を作ってから、冬が怖くなくなりました。「何日まで待っていいのか」が決まっていないと、毎日不安になります。不安だと、あれこれ触ってしまう。それが一番よくありません。
ニシアフで10日食べなかったときに順番に試したことは、別の記事に書いています。考え方は同じです。
年間の基本の数値

| ホットスポット | 30℃前後(冬は28〜30℃を死守) |
| ケージ全体 | 26℃前後 |
| 湿度 | 常時高くする必要はなし。脱皮前は50〜60% |
レオパは変温動物なので、外の気温が室内を通して効いてきます。変化は急には来ません。1〜2週間単位で見ないと気づけない、というのが20年やっての実感です。
冬(1〜3月)|食べない日が続いても、慌てない
冬は活動が落ち着いて、餌への反応が鈍くなります。
- ホットスポットは28〜30℃をキープ
- シェルター内にウェットタイプを用意(脱皮対策)
- 給餌頻度は個体の様子を見て、週1〜2回でも構わない
1月中旬から2月にかけて、食べない日が続いても慌てません。見るのは水分と湿度のほうです。
飼い始めた最初の冬、「今日はあまり出てこないな」という日が増えて心配しました。温度と湿度を保ちながら、給餌のペースをゆっくりにして様子を見ていたら、自然といつもの様子に戻りました。
そのとき学んだのは、ケージをあまり開けないことです。心配なときほど覗きたくなりますが、静かな環境を保つほうが早く戻ります。
いまは1〜2月を「ゆっくり過ごす季節」と思っています。
⚠ 春(4〜6月)|換気で湿度を落とした
春は動きが活発になります。夜にケージ内をうろうろしたり、給餌のときに素早く出てきたり。
ここで失敗しました。
4月になって暖かくなり、いつものように窓を開けて換気していたら、空気が乾燥していてケージの湿度が下がってしまいました。
春は「気温は高いけれど湿度は低い」という状態になります。暖かいから大丈夫、ではありませんでした。
- 湿度を50〜60%にキープ(脱皮対策)
- 活発になって餌の量が増えるので、給餌頻度も上げる
- 換気するときは、湿度計を見てから
うちはこの時期に爪先の脱皮残りが増えやすいので、脱皮の前後は足先と目元をよく見ています。残った皮は早めに取ります。指先に巻きついたまま放置すると、そこで血流が止まります。
夏(7〜9月)|冷たいタイルを置いたら、自分で選ぶようになった
夏の高温管理は毎年の課題です。真夏の夜、室温がなかなか下がらず、どこに行っても暑そうにしている。
効いたのは、ケージの一部に冷たいタイル(石板)を置くことでした。
全体を冷やすのではなく、涼しい場所を1か所つくる。そうすると、自分で快適な場所を選んでくれます。
- 室温が28℃を超える場合は、クーラーと扇風機を併用
- 水入れは毎日交換
- 観察する時間を夜にずらす(昼に構わない)
夏にひとつ注意していることがあります。「動きが活発=元気」とは限りません。暑くて落ち着けずに動き回っていることがあります。落ち着いて休める場所があるかどうかのほうが大事でした。
秋(10〜12月)|一番飼いやすい。ただし切り替えが要る
秋は室温が安定していて、食欲も脱皮も落ち着きます。一年で一番飼いやすい季節かもしれません。
ただし11月以降は夜に冷え込む日が増えます。うちは毎年この順でやっています。
- 10月中旬にヒーターの作動確認(使う前に、動くかどうかを見る)
- 11月以降は保温器具とサーモスタットの併用に切り替え
- 活動量と餌食いを見ながら、冬の設定へ
1つ目が大事です。しまっていたヒーターが動かないことに、寒くなってから気づくと間に合いません。使う前に一度入れてみる。それだけです。
季節ごとにやることの一覧
| 季節 | やること |
|---|---|
| 春 | 湿度計の確認を習慣に/換気のときの乾燥に注意/活動量が上がるので給餌頻度を見直す |
| 夏 | 日中と夜間の高温対策/水入れをこまめに交換/涼しい場所を1か所つくる |
| 秋 | 温度計を2か所に/夜間の保温器具の設定を見直す/給餌量を自然に調整 |
| 冬 | 保温体制を整える/給餌頻度は様子を見て/水入れはヒーター寄りに置く |
停電や寒波への備えは災害の記事にまとめました。季節の切り替えと同じタイミングで見直すと、二度手間になりません。
20年見てきて、季節について思うこと
季節の変化は、ゆっくり来ます。だから気づくのが遅れます。
「今日はあまり動かないな」が3日続いたとき、それが季節なのか不調なのかは、その日だけ見ても分かりません。1〜2週間の幅で見ること。これが一番大事でした。
そして異常を感じたら、まず温度と湿度を測り直す。病気を疑う前にそこを見るほうが、結果的に早いことが多いです。
ニシアフとの違いは2種を比べた記事に、迎えるときにそろえるものはお迎えの記事に書いています。
この記事の根拠
- 20年分の季節ごとの記録と、実測した温度・湿度
- 冬に食べなくなったときに、何℃まで上げて何日待ったかの経過
「28℃を下回ったら30℃まで上げて3〜5日」「2週間以上食べず体重が減ったら受診」は、うちで決めている線引きです。獣医師が示した基準ではありません。

