レオパとニシアフの違い。同じ部屋で飼うと湿度でいちばん困ります

レオパとニシアフ(同じ部屋で飼った違い) ヤモリ・トカゲモドキ

レオパとニシアフを両方飼っています。同じヤモリの仲間なのに、性格も、餌への反応も、距離の縮め方も違いました。

「どちらが飼いやすいか」はあまり意味のある比較ではないと思っています。飼いやすさは人によって違うからです。代わりに、何がどう違ったかを並べます。

実用上いちばん大事なのは3つ目の湿度の話なので、そこだけ読んでも大丈夫です。

性格と動き方

手に乗っているスリムな体型のレオパードゲッコー
レオパニシアフ
体型スリムでシャープぽってりしている
夜の動きケージ内を走り回るゆっくり歩く。急がない
人への反応ケージの前に立つと出てくる。手を差し出すと乗る認識はしているが、距離を保ったまま動かない
行動の前にそのまま動くまず周囲を確認してから次の行動に移る
餌の時間ガラス越しに見てくる。ピンセットを持つと前足を上げて待つ—

最初にレオパを迎えたとき、爬虫類ってこんなに人に慣れるんだと驚きました。夜になると走り回って、こちらが見ていると前に出てくる。わんぱくという言葉が一番近い印象でした。

ニシアフを迎えたのはその数年後です。最初に感じたのは「静かだな」ということ。レオパと同じように接しても、シェルターから出てこない。こちらの存在を認識しているのは伝わるのに、距離を保ったまま動きません。

ここで焦らず待つことにしました。それがニシアフとの付き合い方の始まりでした。レオパと同じ速度で距離を詰めようとすると、たぶんうまくいきません。

こちらを見つめるレオパードゲッコー

餌への反応が、一番はっきり違った

レオパは人工餌への切り替えがわりとスムーズでした。レオパゲルを最初から受け入れてくれて、今でも問題なく食べています。

ニシアフは違いました。冷凍コオロギを差し出したとき、においを嗅いで、顔をそらして、シェルターに戻っていきました。「これは食べ物じゃない」と判断を下したように見えました。

ところがピンセットで動かしてみると、少し反応するようになりました。

つまり拒否されていたのは餌の種類ではなく、止まっていることでした。動いているものを食べたい本能があるようで、止まっているものには興味を示しにくい。

活き餌と冷凍コオロギを交互に使いながら少しずつ慣らして、今は冷凍コオロギも食べます。最初の頃を思うと、ずいぶん変わりました。

ニシアフの餌をどう絞り込んでいったかは、エサの記事に書いています。

⚠ 同じ部屋で飼うなら、湿度がいちばんの問題になります

これが、両方飼うと決めた人に一番伝えたいところです。

うちの管理
レオパ乾燥気味で管理
ニシアフウェットシェルターを置いて、湿度を少し高めに

部屋全体の湿度をどちらかに合わせると、もう一方に合わなくなります。これは早い段階で分かりました。

結局、ケージ単位で調整する形に落ち着いています。部屋でまとめて管理するのをあきらめた、と言ったほうが正確です。

冬は特に差が出ます。レオパのケージはそのままで問題ないことが多いのに、ニシアフのケージは乾燥しやすく、脱皮の様子を見ながら調整が要ります。同じ部屋、同じ日に、片方だけ手を入れることになります。

梅雨は逆向きの問題が起きます。この見直しは梅雨前の湿度設定の記事にまとめました。

うちで使っている数値を並べると

レオパニシアフ
ケージ30×30×30cmグラステラリウム3030(30×30cm)
温度25〜30℃ケージ全体 26〜29℃
ホットスポット—32〜34℃
湿度50〜70%40〜60%
床材ペットシーツか爬虫類用マットを2cmほどコストコの整備用ペーパー、またはデザートソイル
シェルター—ウェット+ドライの2つ

数字で見ると、いちばん離れているのは湿度です。レオパ50〜70%、ニシアフ40〜60%。重なる幅はありますが、部屋全体をどちらかに合わせると、もう一方は端のほうで暮らすことになります。

そしてニシアフ側はシェルターを2つ置いて、湿った場所と乾いた場所を本人に選ばせています。レオパのケージにはこれをしていません。同じヤモリでも、手の入れ方がここで分かれます。

それぞれの詳しい設定はレオパのお迎えとニシアフの飼育環境に書いています。

レイアウトも分けています

  • レオパ──動き回るスペースを広めにとる
  • ニシアフ──シェルターを複数置いて、落ち着ける場所を増やす

性格の違いが、そのままレイアウトの違いになっています。「この子が今どこでよく休んでいるか」を見てから配置を決めるのが、一番うまくいきました。先に理想の形を作るより、使われている場所を増やすほうが早いです。

⚠ ただし、種類の差より個体差のほうが大きい

まんまるの瞳が特徴のニシアフリカトカゲモドキ

ここまで種類で分けて書いてきましたが、実際に飼っていて驚いたのは、同じ種類の中の差のほうでした。

うちのニシアフは2匹います。オレオとスノーです。同じ種類なのに、性格が全然違います。

様子
オレオ穏やか。こちらの動きをじっと見てから、ゆっくり出てくる
スノー最初はとても警戒心が強かった。ケージに近づくだけでシェルターに引っ込んで、なかなか出てこない日が続いた

この2匹の差は、レオパとニシアフの差より大きく感じました。「ニシアフはおっとりしている」と書きましたが、同じニシアフでもここまで違います。

なので、種類で選んでも性格は選べません。種類で決まるのは環境のほうで、性格は個体で来ます。

距離が縮まったのは、脱皮不良を手伝った日でした

手のひらに乗ったニシアフリカトカゲモドキ

スノーが変わったきっかけは、はっきりしています。

指先に皮が残っていて、自分では取り切れない様子でした。ぬるま湯で少し柔らかくして、丁寧に取り除きました。

スノーはそのあいだ、いつもより動かずに大人しくしていました。

それ以来、ケージに近づいても逃げなくなって、少しずつ距離が縮まりました。

毎日世話はしていたのに、変わったのはこの日でした。積み重なるのは世話をした時間ではなく、一緒にいた場面のほうなのかもしれません。

なお、指先に残った皮を放置すると血流が止まって指が欠けることがあります。取り方と受診の目安は飼育環境の記事に書きました。

繁殖は、うまくいきませんでした

ケージの中で繁殖行動をとるニシアフリカトカゲモドキ

春に、スノーと友人宅のオスをペアにしてみたことがあります。

最初の数日は距離感が難しくてスノーが警戒していましたが、2日目にはお互い慣れて、交尾を確認しました。「これはいけるかも」と思いました。

でも、そのあとしばらくしても卵は確認できませんでした。温度も湿度も栄養管理も、できる限り丁寧にやったつもりでしたが、結果は出ませんでした。

心配したのは別のことです。交尾のあと、スノーが少し元気をなくしました。食欲が落ちて、シェルターから出てくる時間が短くなりました。

観察を続けていたら少しずつ戻ってきましたが、あの時期は毎日ケージを覗きながら「大丈夫かな」と思っていました。

⚠ 軽く試すものではありませんでした

この経験で思ったことを書いておきます。

  • 負担がかかるのはメスです。うまくいかなくても体力は使います
  • 成功したときのほうが大変です。生まれた分を全部飼えるのか、行き先はあるのかを先に決めておく必要があります
  • こちらの努力だけではどうにもならない部分があります

うちは失敗したので、増えた場合のことを考えずに済みました。順番が逆でした。次にやるなら、そこを決めてからにします。

どちらを選ぶか

くっきりとした模様のレオパードゲッコーの背中
向いていそうな人
レオパ反応が返ってくるのが楽しい人。人工餌から始めたい人
ニシアフ待てる人。湿度管理をひと手間かけられる人
両方ケージ単位で湿度を分けられる人(部屋でまとめようとすると行き詰まります)

レオパも好きです。夜にわんぱくに動き回る姿は楽しいし、人懐っこいところも魅力です。

それでもニシアフに特別な愛着があるのは、控えめだけど、そっと心を開いてくれるからだと思います。警戒していたスノーが、脱皮を手伝った日から逃げなくなったこと。オレオがこちらを観察してからゆっくり出てくること。

仕事で疲れ切って帰ってきた夜に、ニシアフがケージの中からじっとこちらを見ていたことがありました。いつも通りの顔なのに、思わず涙がこぼれました。あの視線が何だったのかは分かりません。それでも今でも覚えています。

どちらが良いかは、結局その人との相性だと思います。

この記事の根拠

  • レオパとニシアフを同じ部屋で飼ってきた記録
  • うちの2匹(オレオとスノー)の個体差と、繁殖を試したときの経過

ここに書いた性格の違いは、うちの数匹を見ただけのものです。種類の差より個体差のほうが大きい、というのがこの記事の結論でもあります。