爬虫類カフェで、飼う前に確かめられること|重さと体温は行かないと分かりません

爬虫類カフェ(飼う前に確かめられること) 飼育の基本

爬虫類を20年飼っていますが、ふれあいカフェにも行ったことがあります。

行ってみて思ったのは、ここでしか確かめられないことがあるということでした。同時に、ここで見たものをそのまま持ち帰ってはいけない部分もあります。その両方を書きます。

なお、店舗の紹介はしません。理由は最後に書きます。

⚠ 先に:触ったあとは、必ず手を洗ってください

楽しい話の前に、これだけ先に書きます。

厚生労働省が出しているカメ等のハ虫類を原因とするサルモネラ症に係る注意喚起(平成25年8月12日・健康局結核感染症課)に、こう書かれています。

カメ等のハ虫類については、国内外を問わず、多くのもの(50〜90%)がサルモネラ属菌を保有しており

接触を通じて感染すると胃腸炎症状を起こしたり、まれに菌血症や髄膜炎等の重篤な症状を引き起こす場合があるとされています。そして新生児や乳児、高齢者など免疫機能の低い人では重症化しやすいとも書かれています。

これは特定の店や特定の個体の話ではありません。健康な爬虫類も持っています。汚れているから、ではありません。

  • 触れたあとは石けんで手を洗う
  • 洗う前に、口や食べ物に触らない
  • 小さな子どもと一緒なら、子どもの手洗いを大人が確認する

カフェならたいてい洗面所の案内があります。言われなくても洗ってください。これだけ守れば、あとは楽しむだけです。

行かないと分からないのは、重さと体温でした

ふれあいカフェの展示ケージにいるフトアゴヒゲトカゲ

写真や動画でいくらでも見られる時代ですが、画面では分からないものが3つありました。

確かめられることなぜ行かないと分からないか
体温思った以上に温かい。「冷たい生き物」というイメージが先にあると、ここで変わります
重み腕に乗せたときの重さは、写真の大きさからは想像できません
動く時間帯と速さ一日のうちどう動くか。じっとしているのか、せわしないのか

イグアナを腕に乗せたとき、思った以上に温かくて穏やかでした。これが一番の収穫でした。

手のひらサイズのトカゲをなでたら、ウトウトし始めました。「こういう反応をするのか」は、触らないと分かりません。

飼うかどうか迷っている段階なら、この3つを確かめに行くだけでも意味があります。「かわいい」は写真で分かります。分からないのは、自分が実際に触れて平気かどうかのほうです。

スタッフの説明で分かること

初めてだと「持ち方を間違えたらどうしよう」と不安になります。私もそうでした。どの店でもスタッフが丁寧にレクチャーしてくれます。

ここで注目してほしいのは、説明の丁寧さより何について話すかです。

「この子は今日ご機嫌です」と言われたことがあります。種類の説明ではなく、その個体の今日の状態です。毎日見ていないと言えません。

これはショップを選ぶときと同じ見かたです。くわしくは爬虫類ショップの見かたに書きました。カフェでも、個体の話が出てくるかどうかで分かります。

そしてカフェの良いところは、買う必要がないので遠慮なく聞けることです。飼育環境や食事のことも聞けます。

枝にとまる2羽のフクロウと、そばに置かれた温湿度計

ケージも見られます

店内に並ぶ展示用のガラスケージ

生体に目が行きますが、ケージのほうも見ておくと役に立ちます。

  • ケージの大きさ(実物を見ると、部屋のどこに置くか想像できます)
  • 床材が何か
  • 保温器具がどこに付いているか

カタログの寸法を見ても大きさは分かりません。実物が置いてある空間を見ると、自分の部屋に置けるかが分かります。

⚠ ただし、カフェの環境は真似しないでください

爬虫類のいるカフェの店内。カウンターの奥にケージが並んでいる

ここが大事なところです。

カフェ家で飼う場合
目的見てもらう・触ってもらうその子が暮らす
人の出入り一日に何人も触る前提家族だけ
個体の選び方人に慣れた、おとなしい個体が選ばれている選べるとは限らない
スタッフ常に人がいる留守の時間がある

一番気をつけたいのは個体の選び方です。ふれあい用には、人に慣れていておとなしい個体が選ばれています。

つまりカフェで会う子は、その種類の平均ではありません。「思ったよりおとなしかったから飼える」と判断すると、家に来た子が全然違うことがあります。

うちのニシアフは2匹いますが、片方は最初ケージに近づくだけで引っ込んでいました。同じ種類でも、ここまで違います。

2024年7月に行ったときの料金

店名は書きませんが、金額の桁は参考になると思うので、私が行った2024年7月時点の記録として残します。

2024年7月時点
商業施設内の複合型ふれあいカフェ1,000円前後/時間制限なし(混雑時は入れ替え制)/受付は19時まで/4歳以上
爬虫類専門の小規模な店1時間あたり1,200円ほど(ワンドリンク付き)/チェキ撮影などは別料金

いまの金額ではありません。2年以上前の記録です。それでも「数千円もかかるのか」「千円台で済むのか」が分かれば、行くかどうかは決められると思います。

行くときは必ず、その店の現在の料金を確認してください。

行く前に確認しておくこと

  • 時間制・入れ替え制かどうか。混雑時は入れ替えになることがあります
  • 受付の締め切り時間
  • その日のふれあい可否。動物の体調によって制限されることがあります
  • 年齢制限(4歳以上など、施設によります)

ふれあい制限は当日にならないと分からないので、公式サイトやSNSを直前に見ておくと空振りが減ります。

服装も一つ。店内はやや暖かいことが多いです。生き物に合わせた室温なので当然ですが、冬に厚着で行くと暑くなります。脱ぎ着できる上着にしておくと楽です。

店舗を紹介していない理由

最後に、この記事に店名を書かなかった理由です。

私が行ったのは2024年7月で、2店まわりました。この記事を書くにあたって確認したところ、1店は運営会社の店舗一覧から無くなっていました。もう1店も、現在の営業状況を確認できませんでした。

ふれあい系の店舗は入れ替わりが早いです。2年前に行った店をおすすめとして並べても、読んだ人が行けるとは限りません。

なので、どこに行っても使えることだけを書きました。お住まいの地域で探して、営業しているか直前に確認してから行ってください。

そのうえで、飼うかどうかを決める前に一度行ってみるのは良いと思っています。重さと体温は、行かないと分かりません。