フクロモモンガの住まい|金網ケージを選んだ理由と、ポーチを洗いすぎないこと

フクロモモンガの住まい(ケージとポーチ) フクロモモンガ・カメ

ケージは通気をよくする。ポーチは匂いを残す。向きが逆の2つを、2匹分の住まいでやっています。

両方やってみて分かったのは、「全部きれいにする」が正解にならない動物だということです。

ケージは通気を優先して金網にしました。空気がこもらないほうがいい。でもポーチは、洗いすぎると自分の匂いが消えて不安にさせてしまいます。通気はよくする、匂いは残す。うちはこの形に落ち着きました。

ケージは金網にした。決め手はブリーダーの話

イージーホーム37ハイに取り付けたポーチと給水ボトル、2匹分のごはん皿

お迎え前、金網・アクリル・ガラスの3つで迷いました。

決め手になったのは、複数のブリーダーさんに相談したところ、そろって金網タイプを勧められたことです。1人ではなく全員が同じことを言ったので、そこで決めました。

金網アクリル・ガラス
登れるか爪をかけて自由に登り降りできる壁は登れない
通気よい。熱がこもらないこもりやすい
保温冬に下がりやすい保てる
防音ほとんど遮らない遮れる
重さ軽い重い
値段8,000円前後倍以上することも
掃除引き出しトレイで楽。ただし格子にホコリ拭きやすい

フクロモモンガは、野生では木々を飛び移って暮らす樹上性の動物です。金網は壁そのものが登る場所になります。

実際、金網にしてから夜中にケージ内を縦横無尽に動き回るようになりました。格子を爪でつかんでよじ登る姿は、野生の樹上生活そのままという感じで、見ていて飽きません。

運動量が増えたからか、食欲も安定してきた印象です。これは数字で測ったわけではないので、あくまで印象として書いておきます。

イージーホーム37ハイを2匹で使っています

イージーホーム37ハイを組み立てているところ。金網のパネルと引き出しトレイ
製品イージーホーム37ハイ
値段8,000円前後
サイズ(組み立て時)W380×D430×H610mm
うちの使い方2匹で1つ

アクリルやガラスだと倍以上することも多いので、最初のケージとして選びやすい価格でした。

生体にいくらかかったかは、値段の記事に書いています。

大事なのは数字のうち高さ610mmのほうです。フクロモモンガは縦に動くので、床面積より高さが効きます。2匹で使っても十分な広さがあります。

使っていて助かっているのはこの2つです。

  • 引き出し式のトレイ──排泄物や食べこぼしの掃除が、引き出すだけで済みます
  • 取り外せる大きな天井パネル──ふれあいやごはんの交換がしやすいです

床面がワイヤーメッシュなのを気にする方もいると思います。うちでは問題なく使えています。2匹とも、床にいる時間よりポーチの中か格子の上にいる時間のほうがずっと長いです。

⚠ 金網にすると出てくる欠点が2つある

通気がいいということは、裏を返すとこの2つです。買う前に知っておいたほうがいい部分なので、はっきり書きます。

1. 冬に温度が下がりやすい

熱がこもらない構造なので、当然そうなります。うちの対策はこうです。

  • セラミックヒーターを取り付ける
  • ケージカバーをかける
  • 部屋全体の湿度が下がりすぎないようにする

ヒーターはカバーのついたものを使っています。金網には爪をかけて登るので、むき出しの熱源があると直接触れてしまいます。金網ケージで保温器具を足すときは、ここだけは妥協しないほうがいいと思っています。

留守にするあいだ保温をどうしているかは、留守番の記事に書いています。

金網ケージに取り付けた、カバー付きのセラミックヒーター

2. 音をほとんど遮らない

これは住んでみないと分からない部分でした。

フクロモモンガは夜行性です。夜中に動く音や鳴き声が、そのまま外に響きます。アクリルやガラスなら多少は遮れますが、金網は遮りません。

気になる場合は、床に防音マットを敷くなど、設置場所のほうで工夫するといいと思います。ケージを替えるより、置き場所を変えるほうが早いです。寝室の隣は避けたほうが無難です。

掃除は、格子の細かいところにホコリがたまる

底のトレイを引き出すだけなので普段は簡単なのですが、格子の細かい部分にはホコリやゴミが溜まります。ときどきブラシや掃除機で手入れしています。

ケージ全体のにおい対策は、臭いの記事に書いています。

ポーチは4つでローテーションしています

実際に使っているフクロモモンガのポーチ

ここからが住まいのもう半分です。

2匹で、洗い替え用にポーチを4つ用意してローテーションしています。

時期洗う頻度理由
お迎え当初週1回ポーチの中でおしっこをする癖があった
いま2週間に1回ほとんどしなくなった
随時気づいたらその都度汚れや、人間にも分かるくらいの匂いがあるとき

頻度は頭数や個体の性格、おしっこの癖でかなり変わります。「2週間に1回」はうちの2匹の結果であって、最初から決まっていた数字ではありません。

⚠ 洗いすぎないほうがいい

これが一番書いておきたいところです。

フクロモモンガは嗅覚が鋭いとされます。洗いすぎると自分の匂いが消えて、不安にさせてしまいます。

清潔にするほどいい、という感覚でやっていると、ここで逆のことをしてしまいます。うちの2週間に1回は、「汚れを落とす」と「匂いを残す」のバランスを探った結果です。

ケージは通気をよくして、ポーチは匂いを残す。同じ「きれいにする」でも、場所によって向きが逆になります。

ポーチの中からごはんを待つ2匹のフクロモモンガ

洗剤は無香料・低刺激のもの

ポーチを洗うのに使っている無香料の洗剤

香りの強い洗剤や柔軟剤は、嗅覚への負担になって落ち着かない様子につながることがあります。匂いを残すために洗う頻度を落としているのに、洗剤で別の匂いをつけたら意味がありません。

普段Fukii(合成香料・漂白剤が入っておらず、香りが少ない)
汚れが強いときだけ無香料タイプの酸素系洗剤(OXI CLEAN)
使わないもの柔軟剤・漂白剤

酸素系洗剤を使うときは、製品表示を確認して、しっかりすすぐようにしています。

洗い方:浸け置きして、やさしく押し洗い

洗う前のフクロモモンガのポーチ
  1. ポーチの中の糞や食べ残しを先に取り除く
  2. ぬるま湯(製品表示に合った温度)に洗剤を溶かして30分ほど浸け置き
  3. やさしく押し洗い
  4. 洗剤が残らないようしっかりすすぐ
  5. 風通しのいい場所で陰干し

天日干しは生地の傷みが早くなるので避けています。素材によっては高温で傷むこともあるので、洗濯表示は毎回確認しています。

交換は、2日前から新しいポーチを入れておく

これは失敗から覚えたやり方です。

全部のポーチを一度に洗うと、ケージの匂いが一気に変わって落ち着かない様子を見せることがあります。

なので、交換する2日ほど前から新しいポーチをケージに入れておきます。フクロモモンガの匂いが馴染んでから、古いほうを洗う。こうすると驚かせずに済みます。

ポーチを4つ用意しているのは、このためでもあります。2つしかないと、入れ替えのときに必ず「全部新しい」瞬間ができてしまいます。

⚠ 洗うたびに、ほつれと破れを見る

洗うときには毎回、ポーチにほつれや破れがないか確認します。

放っておくと爪が引っかかってケガの原因になります。ここは欠かさないようにしています。洗うタイミングと点検のタイミングを一緒にしておくと、忘れません。

まとめ:通気はよくする、匂いは残す

ケージの中で一緒に過ごす2匹のフクロモモンガ

うちの住まいは、この2つで決まっています。

ケージ金網(イージーホーム37ハイ・8,000円前後)。登れて、こもらない。代わりに冬の保温と防音は自分でやる
ポーチ4つでローテーション、2週間に1回。匂いを全部消さない。交換は2日前から馴染ませる

どちらも、最初から今の形だったわけではありません。週1回洗っていた時期も、ポーチを一度に全部替えて落ち着かなくさせたこともあります。そこから減らしていった結果です。