フトアゴヒゲトカゲが元気に過ごすために、「温浴」はとても有効なケア方法です。排便の促進、水分補給、そしてスムーズな脱皮の手助けにもつながります。
私の実体験を交えながら、便秘対策のポイントもご紹介します。
フトアゴヒゲトカゲ 温浴の利点
温浴とはフトアゴヒゲトカゲをぬるま湯に浸けてあげることを指し、以下のような利点があります。
水分補給
フトアゴヒゲトカゲは、水皿から自発的に水を飲まない場合が多いです。 このため、シリンジ(注射器)や霧吹きで水を与えることが一般的ですが、温浴は効果的な水分補給方法でもあります。
一部の爬虫類では、総排泄腔付近から水分を取り込む種も知られています。
フトアゴヒゲトカゲで同じ仕組みがどこまで働くかは明確ではありませんが、うちでは温浴後に体がゆるんで落ち着く様子があり、水分補給のサポートになっていると感じています。
そのため、我が家では温浴を水分を取りやすくするための習慣のひとつとして取り入れています。
便秘解消
温浴後に排便が見られることがあり、うちでは便秘時のサポートとして役立つ場面が多いです。温浴によって体が温まることで、排便しやすくなる様子を感じることがあります。
私の家でも便秘がちのフトアゴヒゲトカゲがおり、温浴後に2日ほどで排便することが多いです。
脱皮のサポート
温浴によって皮膚がふやけて柔らかくなるため、うちでは脱皮中に残った部分が剥がれやすくなることが多いです。 特に、足や尾の先端など、脱皮が残りやすい部分に温浴が効果的です。
・温浴で体が温まり、水分をとりやすい状態になるように感じています
・うちでは便秘時に排便が促されることが多いです
・脱皮で残りやすい部分が柔らかくなることが多いです
温浴の方法

温浴は、30〜35℃のぬるま湯に10〜15分ほど浸からせるのが基本です。
水深はお尻が軽く浸かる程度(1〜2cm)にし、必ず目を離さずに見守りましょう。
頻度は週に1回を目安にしつつ、便秘や脱皮の状況に合わせて柔軟に調整します。
| 項目 | 推奨内容 |
| 水温 | 30〜35℃(ぬるま湯) |
| 水深 | お尻が少し浸かる程度(1〜2cm) |
| 時間 | 10〜15分程度 |
| 頻度 | 週に1回(体調に応じて調整) |
注意点
- 温度は必ず温度計で確認し、熱すぎたり冷たすぎたりしないように
- フトアゴヒゲトカゲが慣れていないうちは、時間を短くして様子を見る
- 慣れないうちは不安そうにすることもあるため、温浴中はそばで様子を見るようにする。
- 温浴後は濡れた体をタオルでやさしく拭き、すぐにバスキングスポットで体を温めさせる
我が家の温浴スタイル:具体的な手順と工夫
うちでは、日々の生活リズムやフトアゴヒゲトカゲの様子を見ながら、温浴をこんなふうに工夫しています。
お湯の温度調整はウォーターサーバー+水筒

ウォーターサーバーの熱湯と常温の水を混ぜて、お湯の温度を調整しています。冬は冷めやすいので、保温水筒に熱湯を入れておき、途中で継ぎ足せるようにしています。
水道水でも問題はありませんが、我が家では衛生面が気になるため、ウォーターサーバーの水を使っています。
容器は100均の靴収納ケースがぴったり

100円ショップで買った靴用の収納ケースが、深さ・広さともにちょうどよく、温浴だけでなく通院や日光浴のときにも使える万能アイテムです。
水深は1.5cmに調整、必要なら容器の下に台を
水が深すぎると不安がるため、いつも水深は1.5cm前後にしています。深すぎるとフトアゴヒゲトカゲが不安を感じるため浅めに設定しています。
お湯が少なかったときは、容器の下に布や台を敷いて高さを調整することもあります。
タイミングは朝〜昼、10分で出たがる様子も
基本は午前中〜昼の間、体が温まってきたころに温浴を始めます。だいたい8〜10分で満足そうに動き出すことが多く、10分を超えると「そろそろ出たいな」という仕草を見せることもあります。
温浴後のケア
温浴後はフトアゴヒゲトカゲを柔らかいタオルで優しく拭き、体が冷えないようにします。 その後、バスキングスポットで温まれるようにケージに戻します。
便秘対策まとめ
フトアゴヒゲトカゲの便秘はよくある問題です。フトアゴヒゲトカゲの温浴以外にも、「日光浴の習慣化」が便秘や健康維持に役立ちます。
食事の見直し
食物繊維の多い野菜(例:小松菜やニンジン)を取り入れると、便が出やすい印象があります。 昆虫中心の食事だと便が固くなることがあり、うちでは量を調整するようにしています。私の飼ってるフトアゴヒゲトカゲはは豆苗やオクラが大好きで、これらを食事に取り入れています。
フトアゴヒゲトカゲの食事についてはこちらの記事で解説しています。
水分補給
水分不足が便秘の原因になることも多いです。 野菜から水分を補給させるほか、シリンジを使って口元から水分を与える方法も、うちでは毎日の習慣として取り入れています。
運動
ケージ内に流木や岩を配置し、上下運動できる環境を整えましょう。 運動は腸の動きを促進し便秘解消に役立ちます。
・繊維質や水分の多い野菜を与える
・シリンジで直接水分補給させる
・上下運動できる環境を整えて運動できるようにする
よくある質問(FAQ)
Q1. 温浴に使う水の温度はどれくらいが適切?
A. 30〜35℃が理想です。ぬるめのお湯がベスト。温度が高すぎると負担になる可能性があるため、温度計で確認してぬるめに調整しています。また、冷たすぎると体温が下がってしまうので、気をつけましょう。
Q2. どれくらいの深さまでお湯を入れるべき?
A. お尻が軽く浸かる程度(1〜2cm)です。深すぎると怖がったり溺れるリスクがあるので、浅めで十分効果があります。
Q3. 温浴しても便が出ないときはどうしたらいい?
A. 水分・食事・運動を見直してみましょう。野菜やシリンジでの水分補給、上下運動ができる環境を整えると、腸の動きが促進されやすくなります。日光浴も効果的です。
まとめ:フトアゴヒゲトカゲにとって温浴の重要性
フトアゴの健康と快適な生活を支えるうえで、温浴は欠かせない日常ケアのひとつです。 適切な温度や時間で行うことで、水分補給、便秘解消、脱皮のサポートなど、多くの利点があります。便秘対策には食事の見直しや水分補給、運動を組み合わせてより効果的に対処することができます。


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