爬虫類の設備まわり|ラック・電源・100均で、ブレーカーを落としてから変えたこと

爬虫類の設備まわり(ラック・電源・100均) 飼育の基本

爬虫類を複数飼っています。

数が増えてから分かったのは、効いてくるのはケージの中身ではなく外側だったということです。どこに置くか、電源をどう取るか、掃除道具をどうするか。

この3つで失敗もしました。電源タップの容量不足で、ブレーカーを落としたことがあります。そのあたりを順に書きます。

床置きをやめた理由は、冬の冷気でした

流木とハンモックを入れた木製ケージの中のフトアゴヒゲトカゲ

「ラックなんてなくても床に置けば大丈夫でしょ」。最初はそう思っていました。1匹だけのときは床に直置きしていました。

ところが冬になると、床から冷気が伝わって、ケージ内の温度が思うように上がりませんでした。発泡スチロールを敷いて調整していた時期があります。

置き場所を窓際から部屋の中心へ移したら冷気の影響は減りました。それでも、飼育数が増えてケア用品も多くなると、床が散らかります。そこでラックを入れました。

入れてみると、温度管理も掃除もしやすくなりました。もっと早く入れればよかったと思いました。

使っているのはルミナスのスチールラック

使っているルミナスのスチールラック。上下の段で複数のケージを置いている

ルミナスシリーズの、棚板が木製のデザインのものを使っています。上段と下段で複数の爬虫類を飼っています。

フトアゴやレオパを数匹飼うくらいなら、メタルラック(スチールラック)で十分だと感じています。通気性が高く、サイズ展開も豊富なので組み合わせの自由度が高い。専用品を探す必要はありませんでした。

⚠ 耐荷重は、棚板1枚あたりも見てください

ここは買う前に確認するところです。

目安ケージ・床材・ライト・水入れの合計重量の1.5〜2倍
見落としやすい点ラック全体の耐荷重だけでなく、棚板1枚あたりの耐荷重も別で確認する
例ガラスケージ+床材+ライトで合計20kg強なら、棚板1枚あたり35〜50kgあると余裕があります

全体の耐荷重は足りていても、1枚に集中すればその板が負けます。ガラスケージは床材を入れるとかなり重くなります。

⚠ 電源タップの容量不足で、ブレーカーが落ちました

意外と大事なのが電源です。

ケージ数が増えた時期に、電源タップの容量が足りずブレーカーが落ちました。保温器具が全部止まるということです。

それ以来、ラックの段ごとに別の電源タップを使っています。1本にまとめないこと。これだけです。

ケージが増えるときは生体のことばかり考えますが、増えるのは消費電力のほうが先です。ヒーター、ライト、サーモスタット、加湿器。1つのケージで何口か使います。

地震への備え

  • 壁や柱に突っ張り棒や固定金具でラックを固定する
  • 重いケージは上段ではなく下段に置く(重心を低くする)
  • キャスター付きならストッパーを必ずかける
  • ケージはフタにロック機構があるものを選ぶ

倒れたときに起きるのは、ケージが割れることだけではありません。脱走します。フタのロックは、普段のためというより、こういうときのためです。

断熱は、かけるだけで変わりました

ラックに置いたレオパのケージの中の様子

保温は、ケージの外側を断熱するだけでかなり変わります。

エアコンで一括管理していなかった頃は、レオパとニシアフのケージのまわりを発泡スチロールで断熱していました。

いまはフクロモモンガのケージに、熱が逃げないようフリースの毛布をかけています。以前はかけていなかったのですが、かけてからケージ内の温度が安定して保てるようになりました。ネットショップで2,000円ほどでした。

保温器具を強くするより、逃げる熱を減らすほうが先です。2,000円で済むならそちらが早い。

加湿器とエアコン

ケージのそばに置いた加湿器
加湿器超音波とスチームのハイブリッド式。タンク4.5ℓ/消費電力110W。タンクを外して給水できる
エアコン冬と夏は常時。冬は23℃前後。夏は昼と夜で設定を変えています(フトアゴの飼育環境に理由つきで書きました)

タンクが大きいのと、外して給水できるのが決め手でした。冬は水の減りが早いので、ここで手間が変わります。

業務用エアコンで温度を管理している飼育スペース

この設定は20坪のスペース全体のものです。ケージごとの温度は種類によって違うので、生体に合わせた数値はニシアフの飼育環境など種類別の記事のほうを見てください。エアコンは動力で動く業務用で、20坪のスペースに1台で回しています。効きは良いのですが、冬はエアコン費用だけで電気代の相当な割合を占めている感覚があります。

個別ヒーターから、エアコン一括管理へ

以前は個別ヒーターで管理していました。ケージごとに器具をそろえる必要があって、手間もかかっていました。

飼育数が増えてからは、エアコンで一括管理に切り替えたほうが温度が安定しやすく、結果的に楽になりました。

ただしこれは数が増えてからの話です。1〜2匹なら、部屋全体を温めるより個別ヒーターのほうが安く済みます。切り替えどきは、ケージの数より「器具をそろえる手間が面倒になったとき」でした。

スマートプラグと温湿度計で自動化する

ヒーターの電源に使っているスマートプラグ

節電と管理の両面で役立っているのがこの2つです。

できること
スマートプラグ外出先からヒーターのオンオフ/設定した時間で自動オンオフ/製品によっては消費電力のモニタリング
スマート温湿度計スマホアプリでリアルタイムに確認/設定した範囲を超えると通知

この2つを組み合わせると、夜間に温度が下がったら自動でパネルヒーターをONにするといった設定ができます。

正直なところ、スマートプラグと制御の仕組みなしでは、この数は見きれません。手でつけ消ししていた頃には戻れません。

温度と湿度を確認しているスマート温湿度計

100均で、実際に使っているもの

100円ショップで買った陶器の餌皿
もの使い方
陶器の小皿・容器餌皿や水入れ。専用品でなくても十分使えています
調味料入れカルシウムパウダーやビタミン剤を移す。もともと粉を振り出す容器なので適量を出しやすい
シューズケース一時的な隔離・温浴・通院時の移動。フタに穴を開けて通気を確保
タッパー(大小)餌皿、保管ケース。水苔を入れれば産卵床(湿度のためフタは閉じたまま)
エアプランツ流木につけて登り木を自作
簡易温湿度計ざっくり把握する参考程度に。メインの計測はデジタル式の精度が高いもので

一番出番が多いのはシューズケースです。通院のときも温浴のときも、これで足ります。フトアゴを病院に連れて行くときにも使っています。

シューズケースに手を加えた容器で温浴させている様子

ケージに植物を入れるときは、農薬や薬剤の付着、誤食の可能性を確認してから使っています。

流木に100円ショップのエアプランツをつけて自作した登り木

⚠ ケージの中では使わないようにしているもの

100円ショップのプラスチックケース
避けているもの理由
薄手のプラスチック製品バスキングライトやパネルヒーターの近くだと熱で変形することがある
ビーズや小石などの細かいパーツレオパやニシアフのように地表を這う種類だと誤飲のリスク
接着剤・両面テープ舐めると有害な成分が含まれている可能性がある

ケージ内で何かを固定するときは、結束バンドなど安全が確認できるものを使っています。

100均は便利ですが、便利さで選んでいいのはケージの外側だけだと思っています。中に入れるものは、熱と誤飲と成分の3つを見てから決めています。

カルシウムパウダーそのものの選び方は、カルシウムの記事に書いています。