九州爬虫類フェス2024オータムにて、念願だったフクロモモンガを2匹お迎えしました。このイベントにはさまざまな飼育者やブリーダーさんが参加していて、実際に話を聞きながら生体を見られるのが特徴です。
フクロモモンガのモルフ(カラー)や性格の違い、必要な飼育グッズ、選び方のポイント……
初めての方にとってはわからないことだらけですが、実際に2匹をお迎えした体験をもとに、リアルな情報と失敗しない準備方法をまとめました。
「イベントでモモンガを迎えるってどんな感じ?」「最低限そろえるべき飼育用品は?」「モルフの選び方ってどうすればいいの?」そんな疑問を持つ方に、実例つきでわかりやすく解説しています。
「九州爬虫類フェス(九レプ)」は、福岡で開催される爬虫類とエキゾチックアニマルを実際に見て飼育者と話ができるイベントです。
このイベントは、爬虫類や両生類、その他にもモンキーやミーアキャット、フクロウなどのエキゾチックアニマルなど、生体を間近で見られる貴重な機会です。
会場はマリンメッセ福岡で、広々としたスペースでさまざまな生体や飼育用品が揃っていました。ちなみに、以前は博多駅近くの南近代ビルで開催されていたのですが、規模が拡大したため去年からマリンメッセに会場が移りました。
フクロモモンガは有袋類
フクロモモンガは、体に袋をもつ有袋類で、活発に飛び回る姿がとてもかわいらしい生き物です。今回お迎えしたのは、お母さんから離れたばかりの幼い2匹。群れで生活する動物なので2匹を一緒に育てることにしました。
分布と生息環境
フクロモモンガは、オーストラリアの自然豊かな森やニューギニアなどの熱帯エリアに暮らす動物で、ユーカリやアカシアの木を移動しながら、樹上でのんびりと生活しています。
体格と特徴
飛膜と滑空
前足と後ろ足の間には「飛膜」と呼ばれる膜がついていて、ふわっと滑空するのがフクロモモンガらしさ。なんと、木から木へ飛び移る距離は50メートル以上におよぶこともあるんです。
サイズは小柄
体のサイズは手のひらにすっぽりおさまるほど。しっぽも体と同じくらいの長さで、ふわふわ。体重はおよそ90〜150gと、とても軽い体つき、小柄でかわいらしい印象です。
夜間に活動
うちの子も夜になると急に活発で、ケージの中でよく走り回っています。くりくりとした大きな瞳は、暗闇でもしっかりと周囲を見渡せるようになっています。
お迎えしたお店は

当日は複数のブリーダーさんが出店しており、展示方法もお店によって個性がありました。
お迎えしたのは福岡のブリーダーさんで、生体の特徴や普段の食事内容を直接確認できたので、
初めてのお迎えでもイメージが掴みやすかったです。
展示されていた名札が免許証風のデザインになっていて、イベントならではの工夫が見られたのが印象的でした。飼育について直接話を聞けたことで、お迎え後に準備すべきものを整理できました。
購入したもの
このイベントでフクロモモンガをお迎えすることは決めていたのですが、用品の準備していなかったので生体と飼育用品を購入しました
モルフはプラチナとモザイクリューシ
今回購入したのは女の子のフクロモモンガ2匹です。女の子が欲しいとは決めてましたがモルフは現地で実際に見させてもらって決めました。
プラチナの子は、体の色は通常のグレーよりも淡く、柔らかいグレーでシルバーに近い輝きを持っています。
リューシスティックの子は、全身が白い毛で覆われています。私の購入した個体はモザイクが入っていて耳の部分に少しだけ模様が入っています。
私は繁殖を考えていないので、遺伝子ではなく見た目が好き、どちらかというと直感で一目惚れしたフクロモモンガをお迎えすることにしました。
購入した飼育用品
お迎えすることは決めていましたが、飼育用品の準備はしていなかったので最低限のものだけをイベントで購入しました。
小動物用ケージ

フクロモモンガは高さのある環境が好きなので、大きめで高さのあるケージが良いということで高さのある金網タイプのケージ(市販の小動物用ケージ)を購入しました。
イベントでは用品をお得に購入できることもあります。
布製のポーチ
ポーチもすぐ必ず必要ということで購入しました。ポーチ屋さんを紹介してもらいましたが、デザインが好きなものがなく、とりあえずで1つだけ手に入れました。
ご飯はいただきました
普段食べているウエットとドライのエサを教えてもらい、まずはその内容を参考に与えることにしました。当日はいつも食べてるエサを少しだけ分けてもらいました。
また、必要に応じてミルクを与える方法もあると教えていただきました。
給水ボトルは必須
水を飲むためのボトルも手に入れました。
・ケージ
・ポーチ
・フード(ドライとウエット)
・給水ボトル
なぜ2匹か
フクロモモンガは本来、野生の環境では10匹以上の群れで生活する社会性の高い動物です。そのため、仲間と触れ合い、じゃれ合ったりグルーミングし合ったりすることでストレスを軽減し安心感を得られます。
個体差はありますが、1匹飼育のほうが人と接する時間は自然と増えます。2匹いる方が寂しくないなと考えてスタートから多頭飼いすることに決めました。
| 1匹飼い | 多頭飼い |
| 寂しがる 飼い主になれやすい |
寂しくない 飼い主になれにくい |
ケージの組み立てが難しかった

購入したケージは思っていたより組み立てが複雑で、少々手こずりましたがなんとか完成。ケージ内には登れるステップを配置し、ポーチはケージ上部に吊り下げて、安心してくつろげる場所にしました。とりあえずのレイアウトですが、成長に合わせてさらに工夫を加えていく予定です。
とりあえずのケージレイアウト
最低限の飼育用品のみの準備でしたので、すごく簡素です。ポーチ、給水ボトル、えさ皿です。モモンガは遊びが好きなので、おもちゃも準備したいと思います。
当日から2匹仲良し

当日は3時間ほどそれぞれのケースを1つの段ボールに入れてお互いの匂いを認識させました。そうすることで一緒に入れた時に知ってる匂いだなと安心できると教えてもらいました。
同じケージに入れてからは少し不安そうな様子も見せましたが、寄り添って過ごす様子が見られ、落ち着いていました。2匹一緒にお迎えしてよかったと改めて感じました。
フクロモモンガとの生活は始まったばかりですが、成長を見守りながら大切に育てていきたいと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 初めての私でもイベントで安心してお迎えできた理由は?
A. 登録済みのブリーダーさんが多く、生体の状態や普段の食事をその場で確認できたので、お迎え後のイメージがしやすかったです。
Q2. なぜ私は2匹同時にお迎えする選択をした?
A. 実際に説明を受けて、フクロモモンガは群れで過ごす動物だと知り、単独よりも落ち着きやすいことを教えてもらったためです。
Q3. 当日そろえた飼育用品はどれ?実際に間に合ったの?
A. ケージ・ポーチ・エサ(ウエット+ドライ)・給水ボトルの4点でスタートしました。最低限ですが問題なく生活を始められました。
まとめ:イベントでの出会いが、特別な飼育体験の始まりに
九州爬虫類フェス2024で、2匹のフクロモモンガと出会い、お迎えまでの流れや準備品、モルフ選びなど、実体験を通じて学んだことをお伝えしました。
✔ モルフはプラチナとモザイクリューシ
✔ ケージやポーチ、フードなど最低限の飼育用品をその場で購入
✔ 初日から仲良く過ごす2匹の姿に安心
✔ 会場で直接ブリーダーさんと話せることが、最大の安心材料
イベントは価格もお得で、何より“命”と向き合うリアルな場。だからこそ、その子を迎えた背景と気持ちが、飼育のモチベーションにもつながっています。
「フクロモモンガを飼いたいけど不安……」という方も、イベントという出会いの場を通じて、安心して準備ができると実感しました。
初めての私でも当日しっかり準備できたので、同じように迷っている方の参考になればうれしいです。
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