ニシアフリカトカゲモドキの食事に悩む方へ|冷凍コオロギの栄養と管理法

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私が初めてニシアフリカトカゲモドキを飼育し始めたのは4年前のことでした。当時は餌の選び方や与え方についてほとんど知識がなく、最初の3ヶ月は体重が増えず不安な日が続きました。
その後、エサの種類や与えるタイミングを少しずつ調整していくうちに、徐々に元気な姿を見せてくれるようになりました。この経験から、食事や栄養管理がその子の様子に大きく関わっていることを実感しました。
この記事では、初めて飼育する方や、食事面で迷っている方に向けて、次の点について私自身の経験も交えながらまとめています。
☑︎ 定番エサ「コオロギ」の種類と与え方(冷凍と活コオロギの違い)
☑︎ 食欲が落ちた時にも役立つワーム類や人工フードの使い方
☑︎ 成長段階ごとのエサの頻度・量・サプリメントの取り入れ方
飼い主さんの小さな工夫が、ニシアフリカトカゲモドキの健やかな日々につながると感じています。

  1. コオロギ:ニシアフリカトカゲモドキでよく使われるエサ
    1. コオロギの種類
      1. ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)
      2. フタホシコオロギ(フタホシ)
    2. コオロギの良さ
    3. 活コオロギ vs. 冷凍コオロギ
      1. 活コオロギ
      2. 冷凍コオロギ
      3. 体験談:餌の選び方
  2. ワーム類:食いつきが良く、バリエーションづくりに役立つ補助的なエサ
    1. ミルワーム
    2. ジャイアントミルワーム
    3. ハニーワーム
    4. シルクワーム
    5. ワーム類の特徴と注意点
  3. ゴキブリの仲間:デュビアとレッドローチの特徴と使い方
    1. デュビア:扱いやすく落ち着いた動きの活エサ
      1. デュビアの特徴
      2. 注意したい点
    2. レッドローチ:小型で動きの速い活エサ
      1. 特徴
      2. 注意点
  4. ピンクマウスについて
    1. 栄養的な特徴
    2. サイズ選びと与え方
      1. 購入方法
      2. 解凍方法
    3. 注意点
      1. カロリーが高め
      2. 心理的な抵抗感
  5. 人工フード:虫が苦手な方にも使いやすい選択肢
    1. 人工フードのメリット
      1. バランス良く作られている
      2. 保存・管理が簡単
      3. 準備が簡単
    2. 人工フードの種類
      1. レオパゲル:柔らかくて与えやすい
      2. レオパドライ:ふやかして使うペレットタイプ
      3. グラブパイ:粉末から作る定番フード
  6. サプリメント:カルシウムとビタミンD3について
  7. 食事の頻度と量:成長段階ごとの目安
    1. 食事の頻度
    2. 食事量
    3. 食欲不振の際の工夫
      1. エサの種類を変える
      2. エサの形状を調整する
      3. 時間帯を変える
  8. 水分補給について
  9. 食事の与え方
  10. 我が家のご飯は
  11. まとめ

コオロギ:ニシアフリカトカゲモドキでよく使われるエサ

ニシアフリカトカゲモドキは主に昆虫を食べる肉食性の爬虫類です。一般的にはコオロギ、デュビア、ピンクマウス、人工フードなどがよく利用されています。
コオロギは手に入りやすく、エサとして取り入れられることが多い昆虫です。
よく使われる種類は「ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)」と「フタホシコオロギ(フタホシ)」の2種類です。

コオロギの種類

ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)

小型で動きが活発なため、捕食スイッチが入りやすい個体もいます。色が薄く扱いやすいと感じる方も多いようです。

フタホシコオロギ(フタホシ)

イエコより大きめで、落ち着いた動きをしています。見た目は黒っぽく、しっかりした体つきです。

イエコ フタホシ
小型/色が薄い/動きが活発 イエコより大きい/濃い黒色/動きはゆっくり

コオロギの良さ

コオロギはタンパク質や脂肪、カルシウムなどが含まれているため、幅広い飼育者に利用されています。

活コオロギ vs. 冷凍コオロギ

・ニシアフリカトカゲモドキでよく使われる主食 ・栄養バランスを取りやすい ・活き餌が難しい場合は冷凍コオロギという選択肢もある

活コオロギ

活コオロギは動きがあるため、食いつきが良いことがあります。
ただし、管理には温度・湿度・飼育容器など、日常的な手間が必要です。
私が飼育を始めた頃は、この管理がとても大変に感じました。特に夏場は湿度が上がりすぎると弱ることが多く、ケースの通気を良くしたり、温湿度計を置いたりして調整しました。
活エサの管理は温度と湿度のバランスに左右されやすいので、環境づくりがポイントになります。

冷凍コオロギ

管理の負担を減らしたい場合には冷凍コオロギが便利です。
冷凍庫で長期保存でき、必要な分だけ解凍して使えるため扱いやすいです。
私は「はいあんどしーく」で購入し、常にストックを置いておくようにしています。

活コオロギ 冷凍コオロギ
・動きがあり食いつきやすい
・新鮮
・管理に手間がかかる
・管理が簡単
・必要なときに使える
・長期保存が可能

体験談:餌の選び方

飼い始めた頃はイエコとフタホシの違いが分からず、両方試しました。結果的に、我が家のニシアフリカトカゲモドキはイエコのほうをよく食べていたため、そちらを中心に与える形にしました。
成長に合わせてクロコ(大きめのコオロギ)を使うこともあります。
活エサ管理は難しく感じていましたが、100円ショップの透明ケースに網を貼っただけの簡易容器でも意外と管理しやすかったです。

ワーム類:食いつきが良く、バリエーションづくりに役立つ補助的なエサ

ワーム類は種類によって特徴が異なり、ニシアフリカトカゲモドキの食事に取り入れられることがあります。特に、食欲が落ちたときの工夫や、エサを変えたいときに使われることがあります。

ミルワーム

細長い形状で比較的入手しやすい昆虫です。高タンパク質・高脂肪で栄養を取りやすいとされています。殻がやや硬めなので、与える頻度は様子を見ながら調整すると安心です。

ジャイアントミルワーム

ミルワームの大型種で、食べ応えがあります。成体やよく食べる個体に向いています。ただし脂肪分が多めなので、与える量は控えめにしましょう。

ハニーワーム

ハニーワームは、甘みがあり反応が良い場合があります。 エサへの興味を引きたい時に使われることがあります。慣れると他のエサを選ばなくなる場合もあるため、特別なタイミングで取り入れる程度がちょうど良いです。

シルクワーム

シルクワームは柔らかめで、消化しやすいとされています。体調が不安定な時期の補助食として取り入れられることもあります。

ワーム類の特徴と注意点

ワーム類は全体的にカロリーが高めの種類も多いため、他のエサとのバランスを考えながら与えると安心です。

• バリエーションとして取り入れられる • 種類で栄養が異なるため、用途に合わせて選ぶ • 与える量は控えめにして調整する • シルクワームは柔らかめで与えやすい
私自身、ミルワームを多めに与えた時に便が出にくく感じることがあり、それ以来は週1回程度に頻度を調整しています。
シルクワームは特別なご褒美として与えていますが、食べやすい分クセになりやすい印象があったため、月に1回ほどに留めています。
こうした調整が、毎日の体調管理で役立つと感じています。

ゴキブリの仲間:デュビアとレッドローチの特徴と使い方

デュビアやレッドローチは、活動量や栄養面の特徴から活エサとして取り入れられることがあります。 長期的に確保しやすいのもメリットのひとつです。

デュビア:扱いやすく落ち着いた動きの活エサ

デュビアローチ(アルゼンチンモリゴキブリ)は、動きがゆっくりで扱いやすいと言われる活エサのひとつです。 繁殖させやすい昆虫としても知られ、複数の爬虫類で利用されています。

デュビアの特徴

・タンパク質や脂肪の割合が比較的バランス良いとされる ・動きが遅めで捕まえやすい ・25〜30℃ほどの環境で管理しやすい

注意したい点

デュビアはややカロリーが高い傾向もあるため、与える量は個体の状態を見ながら調整します。ニシアフリカトカゲモドキによっては好みが分かれることもあります。
私の環境ではフトアゴ用に繁殖していますが、ニシアフリカトカゲモドキはあまり興味を示しませんでした。最終的にはコオロギが一番よく食べると分かり、そちらを中心にしています。

・動きがゆっくり ・扱いやすい ・繁殖しやすい

レッドローチ:小型で動きの速い活エサ

レッドローチ(レッドランナー)は、デュビアより小型で、動きが素早い昆虫です。 繁殖スピードが速く、短期間で数が増えるのも特徴です。

特徴

・小さめサイズで幼体にも与えやすい ・動きが活発で興味を引きやすい場合がある ・増えやすい

注意点

動きが速いので、取り扱い時は逃げ出しに注意します。

・小型で食べやすい ・繁殖しやすい ・動きが早いので管理に注意

元気に過ごすニシアフリカトカゲモドキ|適切な食事管理と飼育環境がカギ

ピンクマウスについて

ピンクマウスは、成長期や体力を付けたい場面で取り入れられることがあるエサで、栄養がまとまりやすい種類のひとつです。高カロリーのため、日常的な主食というよりは、特別なタイミングで補助的に使われることが多いです。

栄養的な特徴

ピンクマウスにはタンパク質・脂肪・カルシウムなどが含まれており、成長期や一時的に体力をつけたい場面で取り入れられることがあります。与える際は、個体の状態を見ながら量を調整しましょう。

サイズ選びと与え方

サイズは「SS」〜「L」まであり、個体に合わせた選択が大切です。 ニシアフリカトカゲモドキでは、一般的に小さめの「SSサイズ」が使われることが多いです。
私の環境では成長期に一度だけ与えたことがあり、普段食べ慣れないエサだったため最初はなかなか反応がありませんでした。ピンセットで軽く動かして注意を引くことで食べてくれましたが、大きすぎるサイズは負担になることもあるため、慎重に選ぶようにしています。

購入方法

爬虫類ショップやオンラインショップで冷凍の状態で販売されており、冷凍庫で保管します。必要な時に解凍して使用します。

解凍方法

常温またはぬるま湯で解凍し、軽く温度を戻すと興味を持ちやすいことがあります。冷たいままだと食べにくい場合もあるため、与える前の温度に注意します。

注意点

カロリーが高め

ピンクマウスはカロリーが高いため、普段使いではなく、タイミングを選んで少量に留めると安心です。

心理的な抵抗感

冷凍庫で保管する点に抵抗がある方もいます。私も最初は気になりましたが、パックにまとめておくことで扱いやすくなりました。無理に使う必要はなく、昆虫エサや人工フードと組み合わせて調整するのがおすすめです。

・栄養密度が高めのエサ ・特別な場面で使われることが多い ・量は控えめにし、様子を見ながら調整

人工フード:虫が苦手な方にも使いやすい選択肢

人工フードは栄養バランスが整えられており、虫が苦手な方でも扱いやすいエサです。種類も増えており、ビタミン・ミネラルを含むものもあります。冷蔵または常温で保存できる製品も多く、管理しやすいのが魅力です。

人工フードのメリット

バランス良く作られている

人工フードにはタンパク質・カルシウム・ビタミンD3などが配合されている製品が多く、栄養を取りやすいのが特長です。

保存・管理が簡単

冷蔵または室温で保管でき、昆虫のような温度管理が必要ありません。保存期間が長いものもあり、ストックしやすい点も便利です。

準備が簡単

昆虫の管理が不要で、必要量を出して与えるだけという手軽さがあります。

人工フードの種類

ゲルタイプとペレットタイプの2種類が一般的です。

レオパゲル:柔らかくて与えやすい

レオパゲルはゲル状で、食いつきが良いことが多い人工フードです。チューブから必要量を取り出して与えるだけなので使いやすく、常温に戻すと反応が良い場合があります。
我が家のニシアフリカトカゲモドキもレオパゲルが好きで、チューブを見ると寄ってきます。エサやりがスムーズになる点が助かっています。

レオパドライ:ふやかして使うペレットタイプ

レオパドライは水や爬虫類用ジュースでふやかして使います。固さを調整すると食べやすくなり、好みに合えば便利です。個体差があるため、反応を見ながら試してみるのがおすすめです。

グラブパイ:粉末から作る定番フード

グラブパイは粉末に熱湯を加えてゲル状にするタイプで、昔から人気があります。 熱湯で練ると固まる仕組みで、冷蔵で約2週間、冷凍で約半年保存が可能です。
冬場の食欲にムラがあるときにも役立つことがあり、我が家でも重宝しています。
人工フードのパッケージ写真|ニシアフリカトカゲモドキの補助食候補として紹介

【人工フードの例】 1. レオパゲル:柔らかく使いやすい 2. レオパドライ:ふやかして調整できる 3. グラブパイ:保存しやすくバリエーションが作れる
人工フードはメーカーによって特徴が異なります。例えばキョーリン(Hikariレオパゲル)では、爬虫類向けに栄養バランスを考えた製品が展開されています。

サプリメント:カルシウムとビタミンD3について

ニシアフリカトカゲモドキの飼育では、カルシウムやビタミンD3を補給するためにサプリメントを取り入れることがあります。昆虫にカルシウムパウダーをまぶして与える方法がよく使われており、D3入りのパウダーも週に1回程度の頻度で取り入れられることがあります。個体の様子を見ながら調整することが大切です。

食事の頻度と量:成長段階ごとの目安

食事の頻度や量は成長段階によって異なるため、年齢に合わせて調整します。 ベビー期は毎日与えることが多いですが、アダルト期になると週に2回ほどで足りる場合があります。
アダルト期は成長が落ち着くため、週1〜2回の食事でも十分なことがあります。食べ過ぎは肥満につながる場合もあるため、控えめに与えると安心です。

成長段階 食事の頻度と量 1回の食事量
ベビー期 毎日 1〜2匹のコオロギ
ヤング期 2〜3日に1回 2〜3匹のコオロギ
アダルト期 週1〜2回 2〜3匹のコオロギ

食事の頻度

アダルト期は週に2回程度を目安にしつつ、体重の変化も確認します。

食事量

1回に与える量は2〜3匹程度が目安です。成体になると少量でも満足することが多く、無理に多く与える必要はありません。

食欲不振の際の工夫

脱皮や季節の変化、気温の影響などで食欲が落ちる場合があります。2週間以上続いたり、体重が減るようであれば、エサや環境を少し見直すと改善することがあります。

エサの種類を変える

同じ種類を続けると飽きることもあるため、コオロギ以外にデュビアやワーム類に変えると食べることがあります。

エサの形状を調整する

人工フードは、水で少しふやかすことで食べやすくなる場合があります。私の環境でも、ふやかした方が反応が良いことがありました。

時間帯を変える

夜行性のため、夜や暗くなったタイミングのほうが食べる場合があります。
エサ以外に、飼育環境の見直しも大切です。
ニシアフリカトカゲモドキに適したケージレイアウトも参考にできます。

水分補給について

ニシアフリカトカゲモドキが水を飲む様子|自然な行動観察の一コマ
水分補給は大切なポイントです。新鮮な水を常に用意し、湿度も適度に保つようにします。
ウエットシェルターの上部に水を入れておくと、夜に飲んでいる様子を見ることがあります。衛生面のため、水は毎日交換しています。

食事の与え方

ピンセットとカルシウムパウダー|初心者にも扱いやすい
夜行性のため、夜間に与えると反応が良いことが多いです。
ピンセットで与えるとエサの位置が分かりやすく、左右に軽く動かすと興味を示すことがあります。

我が家のご飯は

私は冷凍コオロギ(MLサイズ)を購入し、冷凍庫で保管しています。1000匹で約8000円ほどでした。
エサは週2回、夜の時間帯に与えています。
飼育にかかる費用が気になる場合は、
こちらの飼育費用ガイドも参考にできます。

まとめ

ニシアフリカトカゲモドキの健康には、食事管理・水分確保・サプリメントの活用が大切です。エサの種類も悩みやすい部分ですが、成長段階や個体に合わせて選ぶことで、安心して飼育できます。
そして何より、日々の観察と小さな調整が、穏やかで健康的な毎日に繋がります。
あなたのニシアフリカトカゲモドキが、これからも健やかに過ごせますように。

ニシアフリカトカゲモドキを飼ってみたい方はこちら
ニシアフリカトカゲモドキの温度と湿度の管理方法
ニシアフリカトカゲモドキの夏用ケージレイアウト

この記事を書いた人:nakamura
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