フクロモモンガを飼ってみたい!でも、あの可愛らしい外見の一方で『臭い』が心配…。魅力的な瞳と愛くるしい姿に心を奪われがちなフクロモモンガ。しかし、実際に家族の一員として迎える前に、その「臭い」についてしっかり理解しておくことはとても重要です。
3年前、私がはじめてフクロモモンガと出会ったのは、友人の家でした。その愛らしい姿に一目惚れしましたが、同時に気になったのが『臭い』の問題でした。
インターネット上には「臭いはキツくない」「個体差がある」といった情報が溢れていて、結局のところどうなのか不安…と感じている方もいるのではないでしょうか?実際に飼い始めてからは、様々な工夫と経験を重ねて、今では快適な環境作りができています。」
そこで今回は、実際にフクロモモンガを2匹飼っている私の体験談を交えながら、フクロモモンガの臭いの実態、原因と具体的な対策について詳しく解説していきます!
フクロモモンガの臭い、その実態は?
結論から言うと、フクロモモンガには独特の臭いがあります。ただし、犬や猫のような動物臭や、ハムスターのようなアンモニア臭とは少し違います。
私の印象としては、ほんのり甘いナッツのような香りです。
もちろん、オスメスや発情期なのか、どんな飼育環境にしているかによっても臭いの強弱や感じ方は異なります。個体差もかなりあるので、不快に感じる人もいれば、全く気にならないという人もいるでしょう。
実際に、私もフクロモモンガをお迎えする前にペットショップで臭いを確認させてもらいました。ケージ内のポーチの匂いを嗅がせてもらったのですが、「これがモモンガの匂いなんだ」という感じで、特に嫌悪感を抱くような臭いではありませんでした。
どうしても臭いは嫌という場合は飼うのは難しいかもしれません。フクロモモンガを迎えるにあたって、ある程度の臭いは避けられないことを理解しておく必要があります。
私のフクロモモンガとの日々 〜最初の1ヶ月の体験〜
お迎え当初は確かに臭いが気になりました。部屋に入ると少し甘ったるい香りが漂っていました。しかし、約1ヶ月かけて以下のような対策を実践したところ、驚くほど改善されました。
• ケージの配置を換気扇の近くに変更
• 朝と夕方の2回の定期清掃習慣の確立
• フード内容の見直し(果物の量を調整)
今では来客にも『意外と臭くないですね』と言われるほどです。
私のフクロモモンガ飼育体験 〜臭いとの付き合い方〜
フクロモモンガを迎える前の準備
実際に、私もフクロモモンガをお迎えする前にペットショップを訪れ、事前にその独特な香りを確かめてきました。
初めてポーチの匂いを嗅いだ時は、「これが彼らの匂いか」と納得することができました。ほんのりとした甘いナッツのような香りがし、特に嫌悪感を感じたり戸惑うような臭いではありませんでした。この体験は、飼う決断を下す上で非常に大きな安心感を与えてくれました。
実際の生活での臭い
我が家では、20畳の部屋にフクロモモンガのケージを設置しています。訪れる友人からも「何か飼っている?」と尋ねられることはほとんどありません。ケージに顔を近づけてようやく、かすかな甘い香りを感じる程度です。
犬を飼っている友人の家と比べても、ペット臭はとても軽い印象です。実際、日常生活の中で臭いを気にする瞬間はほとんどありません。
私が実践している臭い対策
私の実際の臭い対策をご紹介します。毎朝、ケージを10分ほどかけて掃除し、週に2回はポーチを洗濯しています。これは、ペットへの愛情表現でもあります。
また、夜の甘いフルーツタイムを楽しむために、一日に果物を与えるのは夜の一度だけにしています。
そして、シャープの業務用空気清浄機を24時間稼働させつつ、一日2回窓を開けてリフレッシュ。これらの習慣が、家全体の空気をきれいに保ち、私たちの健康的な生活を支えています。
特に効果を感じているのは、果物の与え方を工夫したことです。以前は昼と夜の2回与えていましたが、夜1回に減らしてからは明らかに臭いが軽減しました。
臭いの原因を探る!3つのポイント
では、フクロモモンガ特有の臭いは、一体何が原因なのでしょうか?主な原因は以下の3つと考えられます。
食餌の種類
フクロモモンガは雑食性で、特に甘いフルーツや樹液を好みます。フクロモモンガの独特の甘ったるい体臭はこれらの食べ物が関係していて、たくさん食べるとより強める傾向があります。
分泌物が臭いの原因
フクロモモンガの胸や肛門付近には分泌腺があり、そこからマーキングやコミュニケーションのための分泌物を分泌します。この分泌物が、独特の臭いの原因となるケースもあります。
飼育環境が悪いと悪臭
ケージ内の衛生状態が悪いと当然ながら悪臭の原因となります。特に食べ残しや排泄物は臭いの元凶となるため、こまめな掃除と適切な換気が重要です。
【フクロモモンガの臭いの原因】
食餌の種類 | 甘いフルーツや樹液を食べると特有の甘ったるい体臭 |
分泌物 | マーキングやコミニュケーションでの分泌物 |
飼育環境 | 食べ残しや排泄物 |
フクロモモンガの臭い対策、飼い主ができること
フクロモモンガとの生活を快適に、そしてより良いものにするために、臭い対策は欠かせません。飼い主としてできる具体的な対策方法を5つご紹介します。
食餌内容を見直す
フクロモモンガの臭い対策には毎日の食事内容を見直すことが非常に重要です。食生活は体臭に直接影響を与えます。
糖分の摂り過ぎに注意
果物はフクロモモンガの大好物です。好んで食べるので、ついつい与えすぎてしまいがちではありませんか?
実は、果物に含まれる糖分は、フクロモモンガの体臭を強くする原因の一つです。特に、バナナやブドウ、マンゴーなどの糖度の高い果物は少量にとどめ、他の食材とバランス良く組み合わせることが大切です。
具体的な目安としては、果物は主食ではなく「おやつ」と捉え、一日に与えるペレットの量に対して10~20%程度に抑えましょう。
様々な種類の果物を少量ずつ、ローテーションで与えるのもおすすめです。
高品質なフードを選ぶ
「モモンガの食事=果物」というイメージが強い方もいるかもしれませんが、健康な体作りと臭い対策にはフクロモモンガ専用のフードが必須です。
フクロモモンガ専用のフードは栄養バランスが考えられており、体臭を抑える効果も期待できます。例えば、フクロモモンガ専用フードや高品質のモンキーフードなどを使用することで、バランスの取れた栄養を提供することができます。
具体的には、タンパク質源と果糖や樹脂などの炭水化物源をそれぞれ50%程度給餌することが推奨されています。
フクロモモンガの餌についてはこちらの記事で詳しく解説しています
新鮮な水を常に用意
「体臭と水って関係あるの?」と思われた方もいるかもしれません。実は、水分不足は体臭をきつくする大きな原因の一つ。体内の老廃物を排出する働きが弱まり、それが体臭となって現れてしまうのです。
フクロモモンガがいつでも新鮮な水を飲めるよう、給水ボトルはこまめに清掃し毎日新しい水と交換してあげましょう。
・果物は10〜20%にとどめる
・モモンガ専用フードにする
・給水ボトルのこまめな水の入れ替え
ケージ内を清潔に保つ
こまめな掃除
食べ残しや排泄物は放置せずにこまめに取り除くことが大切です。特に夏場は臭いが発生しやすいため、こまめな掃除を心がけましょう。
定期的なケージの消毒
定期的にケージ全体を消毒することで雑菌の繁殖を防ぎ臭いの発生源を断つことができます。
適切な換気
湿気は臭いの原因となるためケージ内は風通しを良くして、常に清潔な状態を保つことが重要です。
・排泄物はすぐに取り除く
・消毒で雑菌の繁殖を防ぐ
・換気を良くする
消臭グッズを活用する
空気清浄機の設置
ケージの近くに空気清浄機を設置することで、空気中の臭い成分を除去することができます。私はシャープの業務用の空気清浄機を使っています。
消臭剤も効果的
フクロモモンガに安全な成分の消臭剤を選び、ケージ周辺に置くことで臭いを軽減できます。私はハルインダストリーさんの消臭剤を使っています。
消臭効果のあるペットシーツ
消臭効果のあるペットシーツを使用することで、ケージ内のアンモニア臭を吸収し臭いを抑えることができます。
・空気清浄機で臭いの成分を除去
・生き物用の消臭剤の利用
・消臭効果のあるペットシーツを使う
臭いの度合いは個体差による
臭いの感じ方は人それぞれ
現在、我が家では女の子のフクロモモンガ2匹を育てています。多頭飼いすると臭いが強くなると言われますが、実際は飼育環境にかなりの影響を受けます。私の経験では、専用の餌を与え、適切な換気と清掃を行うことで、臭いは気にならない程度に抑えられています。
健康問題の可能性
フクロモモンガの体臭は、食事や体質、分泌物が主な原因ですが、いつもと異なる異常な臭いを感じた場合は注意が必要です。これは、何らかの健康問題やストレスのサインかもしれません。
感染症の場合
皮膚や内部の感染症にかかると、フクロモモンガから異常な臭いが発生することがあります。例えば、斑点や赤み、腫れが見られる場合は、早急に動物病院での診察が必要です。
消化器系の問題
腸内の異常や食べ物の消化不良が原因で、便や排泄物から異常な臭いがすることがあります。この場合も適切な検査や食事の見直しが必要です。
口臭の増加
普段より強い口臭がする場合は、口腔内の健康状態に何らかの問題があるかもしれません。歯周病や歯の異常が原因であることが考えられます。
尿の異常
尿からいつもと違う臭いがする場合、尿路の感染症や病気の可能性があります。尿の色や頻度にも注目し、いつもと異なると感じたら獣医師に相談しましょう。
私の体験談
飼っているのは女の子2匹
私が飼ってるフクロモモンガは女の子2匹です。オスとメスではオスの方が匂うと言われていますし、1匹と2匹では2匹の方がもちろん臭います。
ケージは金網を使っています。アクリルの方が臭わないと思いますが、生体のことを考えて金網にしています。ポーチ類は10日に1回ほどの洗濯をしています。
消臭対策としてはこまめな掃除と食事の管理くらいです。
どれくらい匂うのか
置いている部屋が広いので部屋に入った瞬間に何か飼ってる?という臭いはわかりません。ケージに近づいてケージの真上からクンクンするとわかるくらいです。
まとめ:毎日のケアで快適に
フクロモモンガの臭いは、適切なケアをすることで、かなり軽減することができます。日々のケアが毎日の関係性を深めてくれます。彼らとの素晴らしい暮らしを楽しんでください。
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